TNM分類(大腸癌)
○原発腫瘍(T)
・TX:原発腫瘍の評価が不可能
・T0:原発腫瘍を認めない
・Tis:非浸潤性癌:上皮内癌または粘膜固有層内浸潤
・T1:腫瘍が粘膜下層に浸潤している
・T2:腫瘍が固有筋層に浸潤している
・T3:腫瘍が固有筋層を超えて漿膜下層内に浸潤するか、腹膜におおわれていない結腸周囲または直腸周囲組織内へ浸潤している
・T4:腫瘍が直接、他の臓器または組織に浸潤している、および/または臓側腹膜に穿通している
※Tisには、癌細胞が腺基底膜内(上皮内)、または粘膜固有層(粘膜内)に限局し、粘膜筋板を貫通して粘膜下層には至っていないものが含まれる。
※T4における直接浸潤には、漿膜を介して大腸の他の部位に及ぶ浸潤;例えば、盲腸癌のS字結腸への浸潤を含む。
※肉眼的に他の臓器または組織に癒着する腫瘍は、T4と分類される。しかしながら、癒着部に顕微鏡的に腫瘍が認められない場合は、分類はpT3とすべきである。血管(vascular)浸潤またはリンパ管(lymphatic)浸潤の有無を同定するためにVおよびL下位分類を使用すべきである。
○所属リンパ節(N)
・NX:所属リンパ節の評価が不可能
・N0:所属リンパ節に転移を認めない
・N1:1~3個の所属リンパ節の転移がある
・N2:4個以上の所属リンパ節の転移がある
※小結節における残存リンパ節の組織学的証拠を認めない原発癌の結腸周囲の脂肪組織における腫瘍小結節は、その小結節がリンパ節の形態および滑らかな外形を持つ場合、所属リンパ節転移としてpNカテゴリーに分類される。その小結節が不規則な外形を持つ場合は、Tカテゴリーに分類し、また血管浸潤を示す可能性が強いため、V1(顕微鏡的血管浸潤)またはV2(肉眼的に明らかな場合)として符号化すべきである
○遠隔転移(M)
・MX:遠隔転移の評価が不可能
・M0:遠隔転移を認めない
・M1:遠隔転移あり
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