妊婦の看護 看護学生嘆きの部屋

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    妊婦の看護






    妊婦の看護

    ケアのポイント
    妊娠は生理的過程であっても、非妊娠時と比較すると、形態的にも機能的にも
    著しい変化をとげている。すなわち、胎児および付属物の発育、母体性器の増殖、
    諸器官(皮膚、消化器、循環器など)の変化、腹部の増大、体重の増加、情緒的
    変化などである。妊婦はこの新しい変化に適合していくものであるが、わずかな
    不摂生でも母児の健康障害を招くことがある。従って、看護においては、妊婦が
    この新しい変化に適合し、健康な生活ができるように援助することが必要である。
    また、健康診断時は、その重要性を説明するとともに、診察時に起こる不安や
    羞恥心を軽減することが大切である。

    起こり得る問題:妊娠前期(妊娠19週まで)
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    (1) つわりによる苦痛が起こりやすい
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    【理由】つわりの原因は自律神経の機能障害、情緒障害などが原因と考えられて
    いるが、未だ明らかではない。妊娠6週頃から食欲不振、嘔気、嘔吐などの症状
    が現れるが、数週間で軽快する。症状には個人差があり、苦痛の強い妊婦もいる。
    【ケア】つわりは病気ではないことを説明し、苦痛をできるだけ軽減する方法を
    指導する必要がある。

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    (2) 情緒不安定になりやすい
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    【理由】情緒不安定の成因については未だ明らかにされていないが、1つには
    ホルモンの急激な増加や代謝性の変化と考えられている。もう1つは、心因性に
    よるもので、妊娠や分娩に過度の不安を抱いたり、出産後の育児や家事に対する
    心配、経済的問題に対する心配などがあるために起こるとされている。情緒的
    反応としては、少しの刺激で悲しんだり、怒ったり、喜んだり、感情の抑制が
    困難な状態となる。
    【ケア】妊娠や分娩、育児についての指導を行い、妊娠の不安をできるだけ軽減
    するよう援助することや、夫や家族の協力を得、精神的に援助してもらうことが
    大切である。また気分転換を図るように工夫することも大切である。

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    (3) 不適切な栄養摂取により栄養低下や栄養過多がおこりやすい
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    【理由】妊婦の栄養は、胎児および胎児付属物の形成のため、また子宮やその他
    の性器の発育、分娩や産褥時の体力、授乳の準備のために必要である。妊婦の
    栄養低下は、疲労や貧血、分娩異常、産後の体力回復遅延などをおこしやすく、
    また胎児は、流産、早産、死産、低体重児出生がおこりやすい。妊娠前半期は、
    つわり症状があったり、精神的葛藤による食欲不振、迷信による不合理な食絶
    など特殊な要因が加わり、栄養低下がおこる。またその反対に食欲が亢進し、
    過食による肥満がおこることもある。肥満になると妊娠中毒症、血管心臓系の
    障害、分娩遅延などをおこしやすくなる。
    【ケア】栄養低下がおこらないように食事指導をする必要がある。また、肥満に
    ならないように、体重増加の程度に気をつけ、体重が増加する妊婦には摂取エネル
    ギーを調整するよう指導することが大切である。さらに栄養をバランスよく摂取
    させることも大切である。

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    (4) 流産や先天異常がおこりやすい時期である
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    【理由】流産の成因は、母体側の異常(性器の異常、感染、内分泌異常)、胎児
    側の異常(妊卵の異常、胎盤の異常)でおこることが知られているが、その成因
    を究明することは多くの場合困難である。妊娠16週以前は、胎盤が未完成であり、
    母体と胎児の結合が弱いことからも流産しやすいといわれている。
    先天異常(遺伝子病、染色体異常、胎芽病、胎児病)の成因は、遺伝要因、環境
    要因、あるいは両者の相互作用によるものと考えられている。最も異常のおこり
    やすい時期は、腫瘍器官形成の胎芽期(2~10週)であり、風疹の罹患による先天
    性風疹症候群、多量の飲酒による胎児性アルコール症候群などがある。
    【ケア】日常生活の摂生や、服薬、感染などに注意するように指導し、流産や
    先天異常の発生を予防することが大切である。

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    (5) 発汗や帯下により、皮膚、外陰が汚染されるため不快感がおこる
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    【理由】妊娠期は新陳代謝の亢進や皮膚機能が活発になるために、汗や皮脂の
    分泌が多く皮膚が汚れやすい。また、子宮頸部の充血がおこるために、帯下が
    増加し、不快感がある。
    【ケア】不潔にしておくと感染の誘因ともなるので、皮膚や外陰の清潔について
    指導することが大切である。

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    [ 2006/08/13 11:09 ] 母性看護学 | TB(0) | CM(0)
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