気管支喘息とは 看護学生嘆きの部屋

    看護学生がんばれ!看護師国家試験対策。隣地実習対策。解剖生理、病態生理。検査、基礎看護から各論まで。資料満載です!

    ホーム > 呼吸器 > 気管支喘息とは

    気管支喘息とは






    気管支喘息
     慢性炎症性疾患「 気管支喘息は広範かつ種々の程度の気道閉塞と気道の炎症により
     特徴づけられる。気道閉塞は軽度のものから致死的な高度のものまで存在 し、自然
     にまた治療により可逆的である。気道の炎症はリンパ球・肥満細胞・好酸球など多
     くの炎症細胞が関与し気道粘膜上皮の損傷を示し、種々の刺激に対する気道の反応
     性亢進を伴う。」

    ※ ECP (好酸性塩基性蛋白)
     気道の炎症状態を反映、喘息治療・経過観察のモニターとして有効
      (H7/10/23日現在、保険未収載)
    ※呼吸機能検査
     FEV 1.0・ピークフロー (PEF) の低下、呼吸抵抗 (Raw) の増加(努力肺活量の低下
     は少ない)
    ※ピークフロー (PEF) について
     (1). 最大吸気位より最大呼出を行う時に得られる最大呼気流量
     (2). スパイロメトリーではフローボリュームカーブの頂点(リットル / 秒)
     (3). ピークフローメータで測ったピークフロー値はスパイロメトリーの値とは厳密に
       は一致しないが実用上大差ない
     (4). ピークフローはより中枢の気道の狭窄を感知(FEV1 はより末梢の気道狭窄感
       知)
     (5). ピークフローは気道収縮が軽度の患者には敏感だが重症の場合は感度が鈍い
     (6). 正常値は予測ピークフローの 80% 以上である
    ※アトピー型とは
     アレルゲンや IgE が高値のタイプで当然アレルギー性気道炎症が認められる(但し非
     アトピー型でも気道炎症が認められ、非アトピー型の炎症の原因は不明)
    1). 治療
     (1). 吸入ステロイドが一番有効:スペーサーが必要・うがい(口腔内カンジダ予防)
      ●一吸入で 50μg(ベコタイト100 は100μg)、10 - 15% が肺まで届く
      ●プレドニン 5mg が吸入 400μg に相当
      常用量:100 - 400μg (100 x 2 ~ 2200 x 2)
      高用量:400 - 800μg (最大:1000 - 1600μg)
          1000μg 以上で体内吸収増大
          1600μg 以上で副腎皮質の抑制
      ※一日 800 ~ 1000μg 以上になると副作用が問題
     (2). テオフィリン
      ※注意して使う場合:新生児、高齢者、心不全、肝不全、ウイルス感染症
      ※併用薬剤で中毒発現:ニューキノロン、マクロライド(エリスロシン等)、シメ
       チジン、アロプリノール、チクロピジン(パナルジン)、経口避妊薬
      ※副作用:カフェイン様作用(CNS 興奮-不安・不眠・tremor・痙攣)
           尿酸上昇作用
           胃液分泌亢進
           Na;K;Cl の排泄促進
     (3). β2 刺激剤
     (4). 抗コリン剤:肺気腫があって痰の多い人に用いてみる
     (5). 抗アレルギー剤
      ※抗ヒ作用なし:インタール、トラニラスト、ロメット、ケタス、ペミラストン、
              タザノール、ドメナン
      ※抗ヒ作用あり:ケトチフェン(スプデル)、アゼプチン、セルテクト、ニポラジ
       ン、トリルダン
      ※とりあえずアトピー型にケトチフェンを非アトピー型にドメナンを投与
      ※抗アレルギー剤の併用:時に良く効くことあり。
     (6). 柴朴湯 (TJ-96)
       難治性喘息に有効であるといわれている。

    2). 運動誘発喘息:アトピーの 70% に発症、インタール吸入が良い

    3). 咳喘息・Cough variant asthma:抗コリン剤やドメナンがきく例がある
     ◇喘鳴・呼吸困難を伴わない乾性咳が長期間続く
     ◇咳は夜間に多く、運動・寒気で誘発される。
     ◇理学所見・肺機能はほぼ正常。胸部 X-p・胸部CT は正常
     ◇気道過敏性亢進。
     ◇鎮咳剤よりも気管支拡張剤やステロイドが効果あり。
     ◇他の咳を起こす原因疾患がない。
     ◇アレルギー検査では IgE の上昇あり、IgE-RAST 等もしばしば陽性。喀啖を伴う
      例では
       喀啖中の好酸球増多あり。
     ◇肺活量、一秒量は正常又は一秒量がわずかに低下。
      ※鑑別診断:気管支喘息、肺気腫、慢性気管支炎、副鼻腔気管支症候群、アレルギ
       ー性気管支炎
      ※神経性咳:これは日中に多い。

    4). 気管支喘息と妊娠
     ◇軽快 1/3 ・増悪 1/3 ・不変 1/3
     ◇妊娠前のコントロールが良い程いい
     ◇ステロイド、テオフィリン、β2 刺激剤は常用量であれば安全
     ◇抗アレルギー薬はデータがないので避ける、但し吸入は安全(例、インタール)
     ◇発作がひどければ躊躇なくステロイド使用
     ◇発作増悪時期は、妊娠のごく初期・妊娠後期・出産直後である。時期的に計画出産
      を考えるべきである。

    5). 気管支喘息と鼻茸・慢性副鼻腔炎
     ◇鼻茸は慢性副鼻腔炎に併発する隆起性産物
     ◇アスピリン過敏症ではそのための喘息に加え鼻茸が併発
     ◇小児には稀で中年期に発症、鼻閉・嗅覚低下に続き喘息発作
     ◇アスピリンをはじめとする NSAID 使用で喘息発作が誘発される
     ◇成人喘息患者に対するアスピリン過敏症の占める割合は 5 ~ 10% とされており
       鼻アレルギーの 1% 、副鼻腔炎の 1% 、鼻茸患者の 4% がアスピリン過敏症
      と言われている。

    6). アスピリン喘息
      ※アスピリンをはじめとする種々の酸性非ステロイド剤の投与による喘息発作の発
       現をいう。成人喘息の約 10%・発症のピークは 30 才代。男:女 = 2:3
      ※アスピリン喘息における誘発発作の強弱は解熱鎮痛薬がプロスタグランジン合成
       酵素のシクロオキシゲナーゼを阻害する力と概ね相関する。
     ◇酸性非ステロイド性抗炎症薬
      イ. サリチル酸:各種アスピリン製剤・ジフルニサル(ドロビッド)
      ロ. フェナム酸(アントラニール系):メフェナム酸(ポンタール)・フルフェナ
        ム酸(アンサチン)
      ハ. アリール酢酸:インドメタシン・ジクロフェナック(ボルタレン)トルメチン
              (トレクチン)・スリンダク(クリノリル)
      ニ. プロピオン酸:イブプロフェン(ユニプロン)・ケトプロフェン・ナプロキセ
               ン(ナイキサン)・ロキソプロフェン(ロキソニン)
      ホ. ピラゾロン(ピリン系):スルピリン・アミノピリン・アンチピリン
      ヘ. オキシカム:ピロキシカム(バキソ)・テノキシカム(チルコチル)
     ◇アスピリン喘息の患者には塩基性非ステロイド性抗炎症薬が比較的安全
      チアラミド(ソランタール)・エモルファゾン(ペントイル)
      エピリゾール(メブロン)・チノリジン(ノンフラミン)
      ベンジダミン(シダミン)
     ◇アスピリン喘息は難治性喘息患者に多く慢性鼻炎・鼻茸・副鼻腔炎を高率に合併重
      症、難治性でステロイド依存性が多い
     ◇どうしても解熱させたい時は抗生剤投与下にステロイドを使うがコハク酸エステル
      型の静注ステロイドは喘息発作を誘発することがあるのでリン酸エステル型(ドー
      ジロン)を使う。
     ◇ブスコパンは使用可能(痰が粘ることに注意)だが複合ブスコパンはスルピリンを
      含んでおり、注意する。
     ◇静注用ステロイドの急速静注はアスピリン喘息には極めて危険である。

    関連記事




    [ 2006/08/16 12:43 ] 呼吸器 | TB(0) | CM(0)
    コメントの投稿













    管理者にだけ表示を許可する
    看護学生相談の部屋
    掲示板です。悩みや質問など、みんなで解決できますように。
    検索
    google
    rakuten