血沈 看護学生嘆きの部屋

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    血沈






    血沈の意義・赤沈の意義・血沈亢進・血沈低下(遅延)・赤血球沈降速度・ESR

    ※血沈低下(遅延)とは厳密にいえば 1 ~ 3mm/一時間 である。
    ※とりあえず循環血漿量が増加すれば血沈は亢進する。(但し以下の★結論を参照)
    ※循環血漿量が増加する二大状態(鬱血性心不全・妊娠)では血沈の動きは全く異なる。
     つまり鬱血性心不全では遅延し(詳しくは以下 (4) 参照)、妊娠では亢進(フィブリ
     ノーゲン増加のため)する。

    (1). 赤血球に関する原因:全血液量(全血漿量 + 全赤血球量)と血沈の関係として捉える
      全血液量の制御要因
      a. 心血管系要因:心拍出量・血圧・血管径・血管透過性等
      b. ホルモン:心房性 Na 利尿ペプチド・アルドステロン・ADH
      c. 腎機能
     赤血球量の制御要因
      a. 骨髄造血障害(全血漿量は増加・血沈亢進)
      b. 真正赤血球増加症(全血漿量は増加・血沈低下)

    (2). 血漿蛋白に関する原因
      a. 異常蛋白血症(全血漿量は増加・血沈亢進)
      b. 栄養状態や疾患に由来する血漿蛋白の増減
       (全血漿量は増減不定・血沈も不定)
      c. 特にフィブリノーゲン・α2 分画の増加(血沈亢進)

    ★結論
     循環血漿量が増加してもそれは根底にある病態を反映したものであり、血沈亢進を促す
     様な高分子蛋白増加の場合は血沈は亢進するし、栄養状態が不良で蛋白分画濃度が全般
     的に低値をとる様な場合は同時に貧血を伴っていても血沈は亢進しない。(今日では貧
     血補正を行わない)妊娠では主にフィブリノーゲン増加のため血沈は亢進しやすい。

    (3). 血液希釈について
      全赤血球量の増加(血液粘度の増加)時、全血液量の減少時(ショック・脱水・血液
      濃縮)に治療で行う
    ※通常血液希釈状態では相対的に貧血状態と考えられ血沈は亢進する様に感じられるが、
     血沈は低下(遅延)傾向となることもしばしばである。
      a. 低分子デキストランは血沈低下的に作用。
      b. 高分子デキストランは血沈亢進的に作用。

    (4). 鬱血性心不全
      急性か慢性か、代償性か非代償性か、先天性心疾患があるか、感染の合併の有無、栄
      養障害の合併の有無で血沈は変化
      a. 先天性心疾患:二次性赤血球増加症を伴えば血沈低下傾向
      b. 慢性経過で栄養障害の合併があり、肝臓の鬱血のため血漿蛋白産生が
       低下して血沈は亢進しない方向に傾く
      c. もちろん感染性心内膜炎を伴なえば血沈は亢進する

    ★血沈は主に、(1). 血液の希釈や濃縮状態、(2). 全血液量(全血漿量+全赤血球量)の増
     減、(3). 貧血の有無について考察するべきであるが、◇栄養障害の合併、◇感染の合併、
     ◇基礎疾患による修飾、◇妊娠、◇治療による修飾等各種病態を考慮して判断すべきもの
     である。

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    [ 2006/08/16 12:55 ] 検査 | TB(0) | CM(0)
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