食思不振 看護学生嘆きの部屋

    看護学生がんばれ!看護師国家試験対策。隣地実習対策。解剖生理、病態生理。検査、基礎看護から各論まで。資料満載です!

    ホーム > 病理学 > 食思不振

    食思不振






    食思不振

    概論
     食思不振(食欲不振)という愁訴は、臨床医が最も一般的に経験する患者の訴えの一つである。しばしば短期間のこともあり、また、臨床的にはほとんど意味を持たない場合(単なる不機嫌、感情の乱れ、食事の仕度、疲れなど)もある愁訴(症候)である。しかし、ときには非常に大切な、致命的な状態を意味する症候であることがあり、その疾患も消化管に限ったものではない。単に、食思不振という症候のみの場合もあるが、悪心、嘔吐に先立って現れる症候である場合があるので注意する必要がある。

    病歴からのアクセス
     ①食思不振単独か。
     ②その他の症状、所見を有するか。
     ③問診上の注意点:食思不振はあらゆる食物か、特別な食物か、食思不振の期間、程度、その他、職業、嗜好、特にアルコール摂取の有無、常用薬物の有無。
    主要症候からのアクセス
     発熱、貧血、浮腫、黄疸、るいそう、精神的ストレス、妊娠など。その他の消化器症状の有無、体重減少の有無。

    臨床検査からのアクセス
     食思不振の鑑別に必要な主要検査。
     ①消化管x線検査・内視鏡検査。
     ②胸部x線検査・内視鏡検査。
     ③内分泌機能検査。
     ④心理テスト。
     ⑤その他(尿・血液・生化学検査、超音波検査、CT、シンチグラフィー、腹腔鏡検査、肝生検、腹水検査、十二指腸検査、消化吸収検査など)。

    診断の確定へ
     ①感染症では、発熱・発疹・咽頭痛などが伴って認められる食思不振である。
     ②消化器疾患では、多くは、胸やけ、おくび、悪心、嘔吐、上腹部膨満感、腹痛などを伴い、食思不振は、胃炎、胃癌などで高頻度に認めるが、消化性潰瘍では食思不振の愁訴が疼痛に比べて目だたないことが多い。
     ③肝疾患では、肝炎、肝硬変、肝癌などで食思不振を高頻度に認めることが多い。特に急性肝炎の初期では発覚以前に高度の食思不振をきたす。
     ④心疾患および腎疾患では、浮腫、心不全症状、蛋白尿、高血圧などを伴う食思不振であることが多い。
     ⑤血液疾患(貧血および白血病)では、微熱、貧血、舌炎、出血傾向、肝腫大などが認められる食思不振であることが多い。
     ⑥内分泌疾患(下垂体機能低下症、simmonds症候群およびaddison病など)では、高度のるいそう、腋毛・陰毛の脱落、低血圧、色素沈着または脱失が認められる食思不振である。
     ⑦各種薬剤使用による食思不振がある。すなわち、下熱・鎮痛剤、消炎剤、降圧剤、冠拡張剤、強心剤(ジギタリスなど)、サルファ剤、抗生物質、麻薬(モルヒネなど)、抗癌剤などの使用、アルコール飲用、工業用薬物中毒などである。
     ⑧著明な栄養不良と悪心などを伴うビタミンB1欠乏症によるもの。
     ⑨不定の食事時間、多忙な職業、急激な環境変化(肉体的・精神的ストレス)などによるもの。
     ⑩神経性食思不振症。
     ⑪悪性腫瘍(癌)患者一般。
     ⑫コレシストキニンなどのある種のホルモンによるもの。
     ⑬精神的な不快な感情によるもの。
     ⑭妊娠時のもの。

    鑑別すべき疾患
     流行性感冒、急性化膿性扁桃腺炎、麻疹、風疹、猩紅熱、ジフテリアなど。食道炎、食道癌、胃炎、胃潰瘍、胃癌、急性腸炎、潰瘍性大腸炎、吸収不良症候群など。肝炎、肝硬変、肝癌、胆嚢炎、胆石症、胆嚢癌、慢性膵炎、膵癌、結核性腹膜炎など。高血圧、心不全、腎炎、腎盂腎炎など。貧血、白血病など。下垂体機能低下症(simmonds症候群)、addison病など。急性気管支炎、肺炎など。ジギタリス中毒、モルヒネ中毒など。ビタミンB1欠乏症など。肉体的、精神的ストレスなど。各種悪性腫瘍など。コレシストキニンなど。光景、思考、嗅気、味覚、興奮など。妊娠中毒症など。


    関連記事




    [ 2012/12/01 08:30 ] 病理学 | TB(0) | CM(0)
    コメントの投稿













    管理者にだけ表示を許可する
    看護学生相談の部屋
    掲示板です。悩みや質問など、みんなで解決できますように。
    検索
    google
    rakuten