尿の異常 看護学生嘆きの部屋

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    尿の異常






    ○尿の回数が多い
    60才以上の男性;前立腺肥大症,前立腺癌
    60才未満の男性;慢性前立腺炎,膀胱癌
    女性;膀胱炎,心因性頻尿,膀胱癌
    子供;心因性頻尿.男子では亀頭包皮炎,尿道弁・先天性尿道狭窄
    血尿を伴う場合;膀胱結石,膀胱癌,前立腺癌
    尿の濁りを伴う場合;膀胱炎,膀胱結核

    他に膀胱の機能異常(神経因性膀胱)や脳梗塞・脳出血の後遺症で尿が近くなる事があります.
    また,稀ですが男女を問わず自律神経系や脊髄・小脳の病気で尿の回数が増える事があります.
    他に膀胱結石,膀胱癌等でも尿の回数は多くなります.

    ○尿の回数が少ない
    尿の回数が少ない場合,1日の尿量が少なくはないか,と言う事が重要な点になってきます.
    水分の摂取量が少ない,汗が多い,下痢している,等の理由で体の水分量が減っている時に腎臓は濃い尿を少量作って体の水分量を維持するように働きます.
    尿の回数が少ない時は,多くの場合水分不足の事が多いようです.
    水分を控えた方が良い病気を除けば,原則的に水分はやや過剰に取った方が健康には良い場合が多いようです.
    1回の排尿量が400~500mlあって,1日2~3回程度しか排尿しない,と言うのであればあまり心配はありません.
    (但し,糖尿病の方は糖尿病による膀胱機能異常の可能性があります)
    女性の場合は膀胱炎の予防という意味で,尿意がなくても3時間に1回は排尿するように心掛けた方がよいでしょう.

    ○尿の量が多い
    もっとも考えやすいのは水分の取り過ぎです.
    尿量が増える病気には,糖尿病,尿崩症(中枢性・腎性),各種腎疾患・腎不全(利尿期),電解質バランス異常などがあります.
    慢性心不全に対して利尿薬を使っている時や各種薬剤の副作用,塩分の取り過ぎの場合にも尿量が増えます.
    鎌状赤血球貧血と言う特殊な貧血の場合も多尿が起こります.

    ○尿の量が少ない
    もっとも考えやすいのは水分の不足です.汗の量が多いと尿量が非常に少なくなる事があります.
    1日の尿量が400ml以下の場合または1時間尿量が20ml以下の場合を【乏尿】と呼びます.
    また1日の尿量が50ml以下の場合を【無尿】と言います.
    乏尿や無尿の疑いがある場合に注意する点は【尿閉】ではないかと言う事です.
    尿閉とは尿は作られているのに尿を運ぶどこかが詰まっていて,
    尿が出てこないか,非常に出にくくなっている状態です.
    水分不足ではなく,尿閉も否定される場合,乏尿や無尿を起こす疾患は腎不全以外無いと言って良いでしょう.
    腎不全が疑われるのであれば深刻な状況ですので,すぐに内科の病院で診てもらうべきです.

    ○夜間の頻尿
    男性の場合,60才以上であれば前立腺肥大症,60才未満であれば慢性前立腺炎が考えられます.
    女性の場合は頻尿症,被刺激性膀胱,膀胱炎などが考えられます
    尿が出にくい・勢いがない.
    代表的な病気は以下のようなものがあります.
    60才以上の男性;前立腺肥大症,膀胱頚部硬化症,尿道狭窄,前立腺癌
    60才未満の男性;急性前立腺炎,慢性前立腺炎
    女性;神経因性膀胱,膀胱炎
    子供;男子では亀頭包皮炎,尿道弁・先天性尿道狭窄
    血尿を伴い尿が途切れる場合;膀胱結石,膀胱癌,膀胱出血
    尿の濁りを伴う場合;膀胱炎,膀胱結核
    他に膀胱の機能異常(神経因性膀胱)や脳梗塞・脳出血の後遺症で尿が近くなる事があります.
    また,稀ですが男女を問わず自律神経系や脊髄・小脳の病気で尿の回数が増える事があります.
    他に膀胱結石,膀胱癌等でも尿の回数は多くなる事があります.  

    ○尿が出ない
    尿は作られていて膀胱に尿が貯まっているのに尿が出ない状態を尿閉と呼びます.
    尿が作られていない為,尿が出ない状態を無尿と呼びます.
    普通は尿意の有無で判断出来ますが,稀に無尿であっても尿意があったり尿閉であっても尿意はなく下腹痛があったりする事もありますので,注意が必要です.
    尿閉を起こす病気には以下のようなものがあります.
     ・前立腺肥大症,前立腺癌
     ・膀胱結石の尿道嵌屯(かんとん;はまり込んで抜けなくなると言う意味)
     ・膀胱癌
     ・膀胱癌・腎癌などによる出血;膀胱内で血液が固まって排尿路をふさいでしまう.
     ・脳梗塞,脳出血,脊髄損傷などによる神経因性膀胱;
     ・膀胱が収縮しないか,尿を保持する為の筋肉が排尿時にも開かない.

    女性の場合、尿が膀胱に貯まっているのに出ないと言う事は稀です.
    尿が出にくく尿意があるのに尿が出ないので何回もトイレに行く,
    それでもほんのわずかしか尿は出ない.
    と言った症状を訴える患者さんでまず考えるのは膀胱炎です.
    膀胱炎でない場合は何らかの理由で膀胱が刺戟を受けやすい状態になっているのではないかと考えます.
    神経因性膀胱と言った膀胱の機能がおかしくなっている病気のこともあります.

    ○尿失禁(遺尿症)
    尿失禁にも色々なタイプがあり,治療法や対策もそれぞれ異なります.
    尿失禁には以下のようなタイプがあります.
    * 腹圧性尿失禁
      咳をした時,走った時,急に立ち上がった時などおなかに力がはいった時に尿が漏れる状態です.
    * 切迫性尿失禁
      尿意を感じてすぐに非常に強い尿意になり,トイレまでがまんができずに
      尿が漏れてしまう事を言います
    * 混合性尿失禁
      腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁がみられる場合を混合性尿失禁と言います.
    * 溢流性尿失禁
      もともと尿が出にくい病気があって,膀胱に尿を貯めることが出来る量を越えた時に
      こぼれ出てくる尿失禁です.
      尿が出にくいのに尿が漏れてしまう事から“奇異性尿失禁”と呼ばれる事もあります.
    * 反射性尿失禁
      大脳からの排尿のコントロールが失われている場合に種々の刺戟で失禁が起きてしまう事を言います.
      脊髄損傷や脊髄の病気などで排尿のコントロールが出来ない場合に,
      これを利用して膀胱部を叩く事で排尿を促す方法があります.
    * 真性尿失禁(完全尿失禁)
      排尿を我慢する働きが完全に失われた場合に尿を貯める事が全く出来ず常に尿が漏れている状態です.
    * 神経因性膀胱
      膀胱の尿を貯める機能,排尿する機能に異常があって
      切迫性尿失禁や溢流性尿失禁と同様の尿失禁が起きる事があります.
    * 機能性尿失禁
      本質的には尿失禁の状態ではないのに,脳梗塞などで運動の機能が低下している時や
      知的な障害がある時トイレまで間に合わない為に失敗してしまったり,
      排尿してはいけない場所で排尿してしまう事をこう呼びます.

    ○夜尿症
    夜尿症には乳児期から続いているものを1次性夜尿と呼び,一度は夜尿がなくなっていたのになんらかの誘因があって再び夜尿が起きてくるものを2次性夜尿と呼びます.
    頻度は比較的高く 5才児では100人中15人,10才児では100人中5人,15才児でも100人中1-2人,成人してからでも200-300人に1人は夜尿症で困っています.“夜間に排尿のために何回も起きる”と言うのは夜間頻尿と呼びます.
    夜尿症を原因から考えた場合には
       * 覚醒障害* 抗利尿ホルモン分泌不全* 蓄尿障害(低膀胱容量)の3つに分類されます.
    血尿の原因になる病気や薬剤には以下のようなものがあります.

    ○機能的腎疾患
     ・糸球体腎炎(IgA腎症)・間質性腎炎
     ・薬剤性腎症
       腎障害を起こしやすい薬剤(非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)・アミノグリコシド系抗生物質,セフェム系抗生物質・経静脈性造影剤
       抗癌剤・慢性関節リウマチ治療薬)
       その他(シクロスポリンやプログラフなどの免疫抑制薬,ACE阻害薬,利尿薬)
     ・ネフローゼ症候群を起こす薬剤(シスプラチン,リチウム,マイトマイシンC,プロペネシド,トルプタミド,金製剤,Dベニシラミン,抗てんがん薬,水銀,タリウム)
     ・急性腎不全(腎概能低T)を越こす薬剤(造影剤,非ステロイド性抗炎症薬(NSAID),アミノグリコシド系抗生物黄利尿薬,降圧薬,シクロスポリン,無機水銀)
     ・尿細管障害を起こす薬剤(トルエン,パラコート,リチウム,シスブラチン) 重金属(ゲルマニウム,カドミウム,金)

    ○器質的腎疾患
     ・腎血管病変(ナットクラッカー症候群・腎動静脈瘻・腎血管腫・腎梗塞)・腎腫瘍・単純性腎嚢胞,嚢胞性腎疾患・腎外傷・腎下垂,遊走腎
     ・感染症(腎結核・腎盂腎炎)

    ○尿管
     ・尿路結石(腎,腎盂,尿管,膀胱,尿道)・尿管腫瘍

    ○膀胱
    ・膀胱腫瘍・膀胱炎・放射線性膀胱炎

    ○前立腺
     ・前立腺炎(慢性・急性)・前立腺肥大症・前立腺癌

    ○尿道
     ・尿道損傷,偽尿道・尿道断裂・尿道癌・特発性尿道出血

    ○全身疾患
     ・膠原病・血液疾患・高熱時

    ○原因不明の良性血尿
     ・特発性腎出血・無症候性血尿,良性血尿

    ○尿の色が濃い
    尿の回数が少ない場合,1日の尿量が少なくはないか,と言う事が重要な点になってきます.
    水分の摂取量が少ない,汗が多い,下痢している,等の理由で体の水分量が減っている時に腎臓は濃い尿を少量作って体の水分量を維持するように働きます.
    尿の回数が少ない時は,多くの場合水分不足の事が多いようです.
    水分を控えた方が良い病気を除けば,原則的に水分はやや過剰に取った方が健康には良い場合が多いようです.
    1回の排尿量が400~500mlあって,1日2~3回程度しか排尿しない,と言うのであればあまり心配はありません.
    (但し,糖尿病の方は糖尿病による膀胱機能異常の可能性があります)
    女性の場合は膀胱炎の予防という意味で,尿意がなくても3時間に1回は排尿するように心掛けた方がよいでしょう.

    ○尿の濁り
    もっとも考えやすいのはバイ菌をやっつけるために尿中に白血球が出てきてその死骸が尿に混ざっている場合です.
    ケガをした時に化膿するのと同じ事で,これを膿尿と呼びます.膿尿がでる代表的な病気は膀胱炎です.
    膿尿ではなく尿が濁ってくる病気に乳糜尿症(にゅうびにょうしょう)と言う病気があります.
    腎臓でリンパ液が尿中に逆流してしまう病気です.
    膀胱炎と較べるとめったに無い病気ですが,南九州や南方に多くフィラリアの感染と関係がある病気です.

    ○排尿痛
    代表的な病気は以下のようなものがあります.
    男性;尿道炎,前立腺炎,前立腺肥大症,下部尿管結石,膀胱結石
    女性;膀胱炎,下部尿管結石,膀胱結石
    子供;亀頭包皮炎・外陰炎
    排尿時の痛み.排尿前後の痛み
    多いのは膀胱炎です.
    男性の場合は性病の尿道炎が考えられます.
    他に,慢性前立腺炎,尿道狭窄,尿管結石,膀胱結石,尿道結石などが考えられます.

    精神的なものや、季節、食事、運動量などによって尿の状態は変化します。

    ・無色
    大量の飲水、尿崩(にょうほう)症(視床下部(ししょうかぶ)もしくは下垂体(かすいたい)に異常があり、抗利尿ホルモンが出にくくなる。これにかかると、尿は歯止めなく出る)。
    大量の飲水の場合は心配ない。
    たとえば、ビールを大量に飲んだ後の尿は無色に近くなる。尿崩症の疑いがあるときは、内科へ。

    ・乳白色

    尿が白濁して、膿(うみ)が混じる場合もある。
    多くの場合は、尿路感染症。女性の場合は膀胱炎の可能性が高い。
    淋(りん)病など尿道炎の疑いも。
    膀胱炎や尿道炎の場合は、泌尿器科を受診し、抗生物質や抗菌薬服用する。
    膀胱炎の予防は、トイレを我慢しない、冷やさない。

    ・黄色
    健康な人の新鮮な尿は、淡い黄色をしている。
    ビタミンB2剤を服用しているときは、尿の色が濃い黄色になることがしばしばある。
    黄褐色やオレンジ色がかっていない、透き通った淡い黄色ならば、きわめて正常な状態。
    色に関しては、とくに心配する必要はない。

    ・黄褐色
    大量に発汗した後の脱水時や、胆石症などで黄だんがあると、尿中にビリルビンが大量に含まれ、尿が黄褐色になることがある。
    スポーツをしたときなど、大量に汗をかいて脱水状態になった場合は、水分補給を。黄だんの場合は、内科での受診を。

    ・赤~赤褐色
    下剤などの薬や、赤い色素を含んだ飲食物の影響で、赤くなることもある。
    尿に血液が混じる場合は、腎臓か尿炉の病気が考えられる。
    薬や飲食物の場合は心配なし。
    欠尿は重大な病気の症状なのですぐに内科か泌尿器科を受診。
    若い男性に多いのが尿管結石。

    ・青緑色
    尿の色としてはあまり聞かないが、緑膿(りょくのう)菌に感染した場合は、膀胱炎でも治りにくいので、早めに泌尿器科へ。
    抵抗力の落ちた人や、排尿障害のある老人が感染しやすい。
    緑膿菌に感染した場合は、膀胱炎でも治りにくいので、早めに泌尿科へ。
    抵抗力の落ちた人や、排尿障害のある老人が感染しやすい。


    ○尿が白濁したり、下着に膿(うみ)がついていませんか?
    健康な状態の尿は、“淡い黄色”に加えて、透き通っている。その反面、尿が濁っているのは、尿の中に赤血球、白血球、細菌、はがれ落ちた上皮細胞、組織のこわれたものなどが大量に混入している証拠。腎臓や尿路系の炎症が考えられる。尿が白濁し、下着に膿がつくようなら、前部尿道の病気。発熱や腰痛があれば腎盂腎炎(じんうじんえん)。排尿時に痛みをともなうなら、腎結核やフィラリア症が疑われる。尿の濁り方や全身の状態をよくチェックして、泌尿器科を受診しよう。

    ○季節や食習慣で変化するので、あまり神経質にならずに
    季節や習慣などで異なるが、1日1000~1500mlが目安。500m以下を欠尿、100m以下を無尿2500ml以上なら多尿と呼ぶ。欠尿は脱水症状でも起きるが、無尿は腎臓の障害が考えられるので、内科か泌尿器科へ。多尿の場合、水分を大量に摂った後は心配ないが、尿崩症、糖尿病、急性・慢性腎不全などでもみられるので注意。
    1日の尿料の目安はコップ(200ml)で5~7杯。あくまでも、これは目安で、たくさん汗をかけば尿量は減り、逆にビールなどを大量に飲んだ後は増える。尿量や回数はふつうと違ってもあまり心配ない。

    ○テスト前などの緊張でトイレが近くなった経験は?
    日中5~8回、夜0~1回が健康な状態。昼9回以上、夜に2回以上行くようだと、頻(ひん)尿といわれる。女性の場合、大半が膀胱炎。男性は尿道炎と前立腺炎が多い。それらの場合は、泌尿器科で診てもらおう。そのほかに、歳をとってトイレが近くなったり、テストの前など、精神的に緊張してトイレが近くなることも。精神的な頻尿なら、気持ちをリラックスさせて、規則正しい生活を送るようにすれば問題ない。膀胱炎の場合、トイレの我慢のし過ぎや、冷えは禁物。

    ○痛みのタイミングによって、トラブルの箇所をチェック
    健康な状態では、屁遺尿時の痛みはない。痛みを感じる場合は、いつ痛むのかをチェックしよう。尿の出始めに痛むのは、尿道でも前の方に炎症が起きていることが多い。終わりごろは膀胱や後部尿道に炎症がある場合。中間から最後まで痛むのは、膀胱に炎症があるとき。淋病などの尿道炎は男性に多く、感染するので、すぐに受診を。膀胱炎は女性に多い。そのほか、前立腺炎、膀胱結石、尿管結石、尿道結石の可能性もあるので、まずは泌尿器科へ。

    ○排尿時にボーッとしたり、心臓がバクバクする
    排便時にいきんだときの動悸と同様に、心臓の病気や自律神経の異常が考えられる。長く続くようなら、内科へ。また、排尿後に血圧が下がり、貧血を起こしてフラーッとすることもある。いずれもリラックスを心がけたい。

    ○尿もれしてしまう
    女性に多いのが笑ったっり咳をすると尿もれをする“腹圧性尿失禁”で、腹圧を高める体操を継続することで軽減できる。「おしっこをしたい」と思ったとたんに尿がもれる“切迫性尿失禁”の場合は、泌尿器科で検査を。

    ○尿が勢いよく出ない
    精神的トラブルが原因のことがあるので、一時的なものは心配ない。頻繁なら前立腺炎、尿道狭窄(きょうさく)などが疑われる。膀胱結石や尿道結石の場合は、七転八倒するほどの痛みをともなう。すぐに泌尿器科へ。
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    [ 2012/11/30 16:10 ] 病理学 | TB(0) | CM(1)
    頻尿で悩んでいたのですが・・・
    凄く勉強になりました^^
    ありがとうございます♪

    こちらのサイトも凄く勉強になったので
    宜しければどうぞ☆
    [ 2012/01/22 17:38 ] [ 編集 ]
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