中性脂肪・コレステロール 看護学生嘆きの部屋

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    中性脂肪・コレステロール






    中性脂肪(トリグリセリド)とコレステロール 

    □中性脂肪(トリグリセリド)
     グリセロールの3つのOH基にそれぞれ脂肪酸がエステル結合したもの
     リポ蛋白リパーゼにより分解されて遊離脂肪酸となり筋肉(骨格筋心筋)のエネルギー源として使われる。
     余剰分は脂肪組織に蓄えられる

    □コレステロール
     3つの六員環と1つの五員環が縮合した基本骨格をもつあらゆる細胞の重要な膜成分として使われる。 
     肝臓では脂肪吸収に必須の胆汁酸の前駆体となる。
     副腎皮質や性腺ではステロイドホルモンの母体となる
    --------------------------------------------------------------------------------
    動脈硬化症の発症機序
    ①慢性内皮細胞損傷←血行動態の異常+高コレステロールの毒性が二大要因
    ②内皮細胞機能障害→透過性の亢進、白血球接着、単球接着および遊走
    ③平滑筋の中膜から内膜への移動、マクロファージ活性化in粥腫
    ④粥腫内でマクロファージおよび血管平滑筋細胞が脂質飲み込み→泡沫細胞の集塊を形成
    ⑤粥腫内で平滑筋の増殖、コラーゲンその他ECMの沈着、細胞外脂質がみられる
    ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
    ○高脂血症
     空腹時の血清総コレステロール(TC)値220mg/dl以上、中性脂肪(TG)値150mg/dl以上のいずれか、またはその両者を示す状態をいう。
     この他、HDLコレステロール(HDLC)値40mg/dl以下、LDLコレステロール(LDLC)値140mg/dl以上となることが多い

    以上脂質による分類
    ・高コレステロール血症(男:20.6%、女:24.6%)
    ・高中性脂肪血症(男:16.9%、女:8.8%)とに分類される

    病因別分類
    ・原発性高脂血症(95%)
      家族性もしくは特発性に発症する
    ・2次性高脂血症(5%)
      基礎疾患(甲状腺機能低下症・ネフロ―ゼ症候群・糖尿病など)がありそれに随伴して発症する

    表現型による分類(WHO分類)
     4℃で一夜放置後の血清の外観によって、
     Ⅰ型(0.2%)
     Ⅱa型(40%)
     Ⅱb型(20%)
     Ⅲ型(0.3%)
     Ⅳ型(30%)
     Ⅴ型(1.5%)とに分類される
     

    病態
     生体のコレステロールは、食事由来の外因性が1日約0.3g、体内で合成された内因性が1日約1.5~2g産生され、細胞膜・胆汁酸・ステロイドホルモンなどの合成に使用される。
     内因性コレステロールは肝で合成され、超低比重リポ蛋白(VLDL)中に存在し、血液中を流れる。
     VLDLはリポ蛋白リパーゼ・肝性中性脂肪リパーゼの働きによりLDLに変化する。
     LDLは肝・末梢組織に存在するLDLレセプターにより取り込まれ、代謝される。これらの代謝過程の異常により高コレステロール血症が惹起されるが、一般的にはLDLレセプターを中心としたLDL代謝異常、および肝でのVLDL産生亢進が主な原因である。
     外因性脂質のほとんどは中性脂肪であり、血中にはカイロミクロンとして存在する。
     また、VLDLの脂質成分のうち約55%は中性脂肪であるため、食事量とその内容、VLDL産生亢進などの要因により高中性脂肪血症が引き起こされる。

    高コレステロール血症による症状・所見
     狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患や下肢の動脈・腎動脈の硬化性病変などが認められる。
     眼瞼、アキレス腱、肘・膝・踵などの背側腱、皮膚の黄色腫がみられる。
     角膜輪もしばしば認められる。腹部大動脈や頸動脈の狭窄部位で血管雑音が聴取される

    高中性脂肪血症による症状・所見
     急性膵炎による腹痛などを訴える。
     発疹性黄色腫が殿部~背部や肘関節に丘疹状に出現する。
     網膜脂血症も増悪時にみられる

    検査・診断
    ・尿検査
      尿蛋白陽性からネフローゼ症候群、尿糖陽性から糖尿病やCushing症候群などの2次性高脂血症を疑う
    ・血液生化学検査
      肝機能検査より閉塞性黄疸、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、腎機能検査より慢性腎不全などの2次性高脂血症を考える。
      総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールからFriedwaldの式を用いてLDLコレステロールを算出する
    ・リポ蛋白検査
     カイロミクロン、β-VLDLの存在を検出することによりⅠ・Ⅲ型高脂血症の診断を行う
    ・アポ蛋白検査
     アポC-Ⅱ異常により高カイロミクロン血症(Ⅰ型)、アポB-100異常により家族性異常アポB血症(Ⅱ型)、アポE異常により家族性Ⅲ型高脂血症などが起こる
    ・脂質代謝酵素検査
     LDLレセプター活性の低下により家族性高コレステロール血症(Ⅱ型)、リポ蛋白リパーゼ活性低下により高カイロミクロン血症(Ⅰ型)、コレステロールエステル転送蛋白(CETP)活性の低下により高HDLコレステロール血症などが起こる
    ・内分泌検査
     甲状腺機能低下症、先端巨大症、神経性食欲不振症などの2次性高脂血症を疑う

    高コレステロール血症に対する治療
     ①食事療法…総カロリーの制限、多価不飽和脂肪酸/飽和脂肪酸比の改善、コレステロールの制限
     ②薬物療法:HMG-CoA還元酵素阻害剤
           副作用:発疹、肝機能異常、筋炎、横紋筋融解症
           適応:高脂血症、家族性Ⅲ型高脂血症、家族性複合型高脂血症
     ③ホモ接合性家族性高コレステロール血症はきわめて重症であり、小児期から肝移植・血漿交換・遺伝子治療などの治療が必要となる

    高トリグリセリド血症に対する治療
    ≪VLDL上昇による高トリグリセリド血症の場合≫
     ①食事療法…総カロリー制限、糖質・アルコールの制限
     ②薬物療法:クロフィブレート系薬剤
           副作用:クロフィブレートでは肝酵素の上昇や胆石形成作用がみられるが、ベザフィブレートでは副作用は少ない。
               その他、発疹、胃潰瘍増悪も知られている
           適応:家族性Ⅲ型高脂血症

    ≪高カイロミクロン血症の場合≫
    有効な薬剤はなく、食事療法(脂肪制限・アルコール制限など)が行われる
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    [ 2012/12/20 18:00 ] 解剖生理 | TB(0) | CM(0)
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