下垂体前葉 看護学生嘆きの部屋

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    下垂体前葉






    下垂体前葉ホルモン
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    ○甲状腺刺激ホルモン(TSH)
     甲状腺機能低下
     欠乏:先天性→クレチン症身長発育の著しい遅れ、特に四肢が短く、顔貌も鞍鼻などの特徴がある。 
            知能の発達が遅れることがある
        成人では→粘液水腫。熱産生が低下するため寒がりで、皮膚は白く冷たく皮下組織に酸性ムコ多糖類が貯留して浮腫状だが圧痕を残さない。
        また、アキレス腱反射時間の遅延を引き起こすことも知られている
     過剰:甲状腺機能亢進(←TSH産生腺腫による。頻度はまれ)
        甲状腺ホルモン過剰の諸症状、すなわち組織の熱産生の亢進、交感神経過敏状態を引き起こす
    ○黄体化ホルモン(LH) ○卵胞刺激ホルモン(FSH)
     欠乏:下垂体性性腺機能低下
        下垂体性無月経、骨粗鬆症、テストステロン低下
     過剰:ゴナドトロピン産生下垂体腺腫
        下垂体腺腫の中で最も頻度が高く、頭痛、視力障害、性欲低下、(女性であれば)無月経などを主症状とする
    ○副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 副腎皮質機能低下
     欠乏:易疲労感、体重減少、筋力低下、(女性では)腋毛・恥毛の脱落など
     過剰:クッシング病
        中心性肥満、筋力低下、骨粗鬆症など。
        両側副腎摘出の治療後に、進行性の大きな下垂体ACTH産生腺腫が出現することがある
        (Nelson症候群とよぶ)
    ○成長ホルモン(GH)
     欠乏:GH分泌不全性低身長
        発育期以前のGH欠乏の場合のみ(成人では無症状)
     過剰:下垂体性巨人症
        GHの過剰分泌が骨端線が閉じる前に起こった場合
        先端巨大症(末端肥大症)
        GHの過剰分泌が骨端線の閉鎖後に起こった場合
    ○プロラクチン(PRL)
     欠乏:授乳期の乳汁分泌不良 乳汁漏出症
     過剰:授乳期以外の乳汁分泌がみられ、無月経を伴う
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    下垂体機能低下症の原因
    ○下垂体性
     ・下垂体腺腫
      下垂体前葉機能亢進症を引き起こす場合も少なくない(先端巨大症、Cushing病、PRL産生腫瘍など)
     ・Sheehan症候群
     分娩時に起こる大出血によって下垂体を支配している動脈が攣縮し、妊娠のために増大していた下垂体に急激な血行不良が起きて下垂体が壊死する
     ・下垂体卒中
      下垂体腺腫内の梗塞
     ・ホルモン産生遺伝子の先天性異常
      Pit-1遺伝子の異常やLHβ鎖・TSHβ鎖遺伝子の点突然変異などが知られている
    ○視床下部性
     ・脳腫瘍
      中でも最も多いのは、頭蓋咽頭腫と胚芽腫

    ○成長ホルモン(GH)
     糖質・脂質代謝に対して二相性に作用する。
    ・直接作用
     ①初期には、筋・脂肪組織で糖の取り込み・利用、脂肪の合成を促進する(インスリン様作用)。、
     ②数時間後には、糖の取り込み・利用を抑制し、脂肪分解を促進する(抗インスリン様作用)
    ・間接作用(GHにより主に肝で産生されるIGF-Ⅰによる作用)
     アミノ酸摂取とmRNAの転写・翻訳を直接促進することにより、タンパク合成を高めるとともに、脂肪の動員によりタンパク異化を減少させ、成長・発育を促す働きをする。ま
     た、軟骨細胞の増殖を促進させる働きももっており、骨成長の促進に寄与している

    □過剰症
    ○先端巨大症(acromegaly)
     GHの過剰により、骨・結合組織・内臓の過剰な発育をきたす疾患
     比較的まれ(人口100万人に対して40人と推定)
     ほとんどはGH産生下垂体腺腫によって生じる。
     下垂体腺腫のうちでは、好酸性細胞腺腫が多い
    ・症状
     ①下垂体腺腫による局所症状…頭痛、嘔吐、視野障害など
     ②GH過剰分泌による症状…軟部組織の腫大(手足の肥大、皮膚肥厚、眉弓部・下顎の突出、鼻・口唇・舌の肥大などの顔貌変化、手根管症候群)、内臓の腫大(心機能低下、甲状腺腫、音声低下、GFR上昇、発汗過多)、代謝異常(糖尿病、高血圧、高脂血症)
     ③GH以外の下垂体ホルモンの欠損症状…性腺機能低下症など
    ・検査
     血中GH濃度・IGF-Ⅰ濃度の上昇がみられ、ブドウ糖負荷を行っても血中GH濃度は抑制されない。
     画像検査では、下垂体や手足に特有の病変が認められることがある
    ・治療
     Hardy手術(経蝶形骨洞的下垂体腺腫摘出術)が、腺腫がトルコ鞍内に限局している場合の第1選択となる。手術ができないもしくは、不完全の場合には、ブロモクリプチンやオクトレオチド(ソマトスタチン誘導体)を投与する

    □分泌不全
    ○GH分泌不全性低身長症(下垂体性小人症:pituitary dwarfism)
     下垂体からのGHの分泌低下により、低身長(平均身長-2.0標準偏差以下)をきたす疾患
     人口3万人に対し1人で、男女比は3:1
     骨の長軸方向への成長が障害される
    ・原因
     特発性(80%)…器質性障害が不明。出生時の胎位の異常や分娩時仮死との関連が考えられる
     器質性(20%)…頭蓋咽頭腫によることが多い
    ・症状
     低身長(身体の釣り合いはとれている)。乳幼児では低身長を認めない場合があるが、GH分泌不全に伴う症候性低血糖がみられる
    ・検査
     血中GH濃度の低下、GH分泌刺激試験(インスリン負荷・アルギニン負荷・GHRH負荷など)での低反応、IGF-Ⅰ濃度の低下などがみられる。
     その他、画像検査(CT・MRI)においてトルコ鞍付近に病変が認められることもある
    ・診断
     軟骨無形成症やクレチン病とは、身体的特徴から鑑別が容易
     ターナー症候群とは、身体的特徴および染色体分析から鑑別が可能
     思春期遅発を伴う体質性成長障害とは、最終身長により鑑別可能
    ・治療
     GHの皮下注射が治療の主軸となる。
     他のホルモンの欠乏症(TSHやゴナドトロピンなど)を伴っている場合が多く、それぞれに対するホルモン補充療法もあわせて行われる
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    ○高プロラクチン血症(hyperprolactinemia)
     下垂体腺腫などによって血漿プロラクチン濃度が上昇すること
    原因
     ・PRL産生下垂体腺腫(プロラクチノーマ)
      下垂体腫瘍が集秩序にPRLを産生することによる。プロラクチノーマはしばしばGHとPRLの両方を分泌しているため先端巨大症を合併
     ・(一般の)下垂体腺腫
      下垂体腺腫自体はPRLを分泌していなくても、腫瘍が下垂体と視床下部との連絡を遮断してPRL分泌抑制因子であるドーパミンの供給が不十分になると高PRL血症が生じる
     ・機能性高PRL血症
      原因不明。プロラクチノーマのような器質的病変を認めないにもかかわらず高PRL血症を呈するもの
     ・甲状腺機能低下症
      原発性甲状腺機能低下症ではTRHが高値となるが、TRHはTSHのみならずPRLの分泌も促進するため高PRL血症をきたす
      (この場合下垂体前葉が反応性に過形成をきたすこともある)
     ・薬剤性
      ドーパミンはPRLの分泌を抑制しているので、ドーパミン受容体(特にD2受容体)をブロックする抗精神痛薬やドーパミン分泌を抑制するαメチルドーパ(中枢α2作用。カテコールアミンの分泌抑制)などによってPRLの分泌が亢進し、高PRL血症となる
     ・視床下部障害
      視床下部からはプロラクチンの分泌を促進するPRFと抑制するPIFの両方が分泌されているが、全体としては抑制に傾いているので、視床下部の機能が低下すると抑制が解けてPRLの分泌が亢進する
     ・尿毒症
      機序はよく分かっていないが、PRLの分解が低下するために、高PRL血症となる
     ※尿毒症は、何らかの原因で腎臓の機能が高度に障害された結果生じる症状の総称
    病態
     PRLは下垂体前葉のPRL産生細胞で産生されるが、視床下部から抑制的な分泌調節を受けている(主な抑制因子はドパミン)。
     PRLは乳汁分泌を刺激する他、視床下部からの黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)の分泌を抑制し、黄体化ホルモン(LH)の末梢での作用を阻害し、無月経をきたす
    症状
     女性では、無月経・乳汁分泌、不妊
     男性では、性欲低下、インポテンツ、女性化乳房
     その他、プロラクチノーマでは、下垂体腺腫による局所症状(頭痛・嘔吐・視野障害など)
    検査
     PRL基礎値の上昇が認められる。下垂体CT・MRIで下垂体腺腫や頭蓋咽頭腫などが証明される
    治療
     プロラクチノーマの治療には、ドパミン作動薬であるブロモクリプチンorテルグリドを用いる。
     これらの薬物は、PRL産生細胞の膜上に存在するドパミン(D2)レセプターに作用して、PRL分泌を低下させ、さらには腫瘍縮小効果を示す。
     最近では、これらの薬物治療が経蝶形骨洞下垂体腺腫摘除術(Hardy手術)に代わり、第一選択になりつつある
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    [ 2012/12/20 16:00 ] 解剖生理 | TB(0) | CM(0)
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