精神症状 看護学生嘆きの部屋

    看護学生がんばれ!看護師国家試験対策。隣地実習対策。解剖生理、病態生理。検査、基礎看護から各論まで。資料満載です!

    ホーム > スポンサー広告 > 精神症状ホーム > 精神看護 > 精神症状

    スポンサーサイト






    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。




    [ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

    精神症状






    意識の異常

    ○意識の清明度の障害(意識混濁)
    ・中脳網様体から大脳皮質に向かう上向網様賦活系(ARAS)の機能異常によって起こる
    ・Japan coma scale(JCS)で評価-Ⅲ-3-9度方式

    ○意識野の障害(意識変容)
     意識狭窄※+精神症状(幻覚・一過性の妄想・夢体験・不安etc.)
     ※意識狭窄…意識の清明度の軽度の低下(JCSの1桁)が前提
    原因:上向網様賦活系の機能障害+辺縁系の過剰興奮
    主な病態
    ・もうろう状態 twilight state
     概念: 軽い意識混濁+強い意識狭窄+幻覚や夢体験
     原因: てんかん発作、Ganser症候群、病的酩酊、頭部外傷など
     症状: 軽症では、意識野狭窄による異常行動、人格違和感、抑制欠如、無反省など。
        重症では、夢遊病、健忘など
    ・せん妄 delirium
     概念: 軽い意識混濁+強い意識狭窄+高度の認知障害
     疫学: 高齢者、痴呆患者、AIDS患者、熱傷患者に多い。
         また、入院(特にICU)は最大の環境要因となる
     原因: 薬物中毒(ドパミン作動薬・抗コリン薬etc.)、アルコール離脱、脱水、代謝異常(肝性脳症・尿毒症性脳症etc.)などによる脳機能障害
     症状:・集中できない、注意の転導も不可能
    ・環境認識が困難で、見当識障害、記憶障害(特に即時記憶・近時記憶)
    ・錯覚・幻覚(←無意味な感覚刺激が原因)による混乱・動揺
    ・興奮、不隠な多動(日頃やり慣れた動作の無目的な反復)もしくは、じっと黙ったままボーっと過ごす
    ・不眠状態(←夜間せん妄のため)、日中傾眠
     特徴: 症状は短期間で出現(日時の特定が可能)、日内変動(夕方~夜にかけて増悪)
     治療:・直接の原因の除去
    ・環境調整
        (日中の睡眠の防止、起床後に明るい光を浴びさせる療法、家族との面会を増やすetc.)
    ・薬物療法…ハロペリドール、ジアゼパム、ミアンセリンetc.
    ・アメンチア amentia
     概念: 軽い意識混濁+強い意識狭窄+思考障害(軽度のせん妄)
     症状: 自己や環境に対する当惑感、夢幻思考や思考錯乱

    ○知能の異常

    ・精神遅滞
     知能の発育障害→知能指数が70未満、社会的な適応困難
    ・痴呆
     いったん発達した知能が何らかの後天的な理由によって低下→社会的な適応困難
    ・仮性痴呆(偽痴呆)
     痴呆に見えるが、知能は障害されていないという病態。
     解離性障害に起因するGanser症候群がこの代表であるが、老年期のうつ病(気分障害)で制止が強い場合にも認められる

    ○記憶の異常
    ・健忘  
     概念: 一定期間の情報を追想できない(特に、エピソード記憶)
     原因: 脳の器質的障害。責任病巣は、海馬・間脳・大脳連合野
     分類: 健忘の内容から、全健忘 vs. 部分健忘
    時間的な側面から、前向健忘(発作後→現在へ) vs. 逆向健忘(発作前→過去へ)
     主な病態: ・心因性健忘…解離性障害の1症状。選択健忘をきたす
    ・一過性全健忘(TGA)…前向健忘+逆向健忘が突然生じる病態。50歳以上の中高年に好発。
    数時間~1日続く。
            原因は、辺縁系・間脳の一過性虚血あるいは血流分布異常とされている
    ・記銘障害
     新しいことが覚えられない(前向健忘)
    ・Korsakoff症候群 (健忘症候群)  
     概念: 前向健忘+逆向健忘+見当識障害+作話+自己の病態に関する無関心
     原因: チアミン(ビタミンB1欠乏)。基礎疾患としては、アルコール性脳障害、消化器系悪性腫瘍、飢餓、妊娠悪阻など
     合併症: 同じ原因で起こるWernicke脳症の併発が多い
    ・既視体験  
     概念: 今までに見たことがない物を「見たことがある」と認知する
     原因: 再認過程の異常。てんかんの精神運動発作や軽度の意識混濁時にみられる

    ○知覚の異常

    ・錯覚
     概念: 現実に存在する対象を、誤って別の物と判断する現象
     分類: ・不注意錯覚…注意力・集中力の低下時、軽い意識障害時などに好発
    ・感情性錯覚…白衣が幽霊に見えたり
    ・パレイドリア…空想と知覚の合体
    ・幻覚
     概念: 現実に存在しない対象を存在するかのように知覚する現象
     分類:・真性幻覚…知覚の性質が明らかで、外部の客観空間に投影されているもの。意識レベル低下時に好発
    ・偽幻覚(仮性幻覚)…内部の主観的空間に生じ、知覚の性質が明らかでないもの。統合失調症などにみられる
     主な病態:・幻視…視覚の異常。
              せん妄、もうろう状態、一部の薬物中毒、てんかん発作時などにみられる
    ・幻聴…聴覚の異常。
              要素性幻聴は脳の器質的障害
              言語性幻聴は統合失調症・解離性障害・一部の薬物中毒で好発
    ・幻臭・幻味・幻触…嗅覚・味覚・触覚の異常
    ・体感幻覚…本来ない臓器の知覚を感じる病態。
                統合失調症・脳の器質的障害などでみられる

    ○思考の異常

    □思考過程の異常

    ・観念奔逸
     アイデアが次から次へとあふれるように湧き、その結果、思考過程がどんどんと脇道にそれ、最初の目標からはずれて、全体としてまとまりがなくなった状態。
     会話内容は、音連合やダジャレが目立つ。躁病(気分障害)や一部の薬物中毒などで生じる
    ・思考制止
     アイデアの浮かぶスピードが極端に遅くなった状態で、「努力しても考えが浮かばない」などと訴える。
     典型例としては、うつ病(気分障害)
    ・思考滅裂
     意識清明ではあるが、個々のアイデアの間に論理的な結びつきがなくなり、何を言っているの分からなくなった状態。
     軽度の場合を連合弛緩といい、高度の場合を言葉のサラダ(無関係な単語・文章の羅列と化す)という。
     典型例としては、統合失調症
    ・思考途絶
     思考過程が急激に遮断されるために、思考が突然空虚になった状態。
     話の途中で急に黙り込み、しばらくしてから話を再開するという症状がみられる。
     典型例としては、統合失調症
    ・保続
     いったん浮かんだアイデアが抑制されずに不必要に持続するために、思考過程が先に進めない状態。 
     痴呆などの脳の器質的障害でみられる
    ・迂遠
     話が回りくどく、冗長になった状態。痴呆などの脳の器質的障害でみられる

    □思考様式の異常

    ・強迫思考
     自分自身ではそれが無意味であり、考える必要がないと分かっているものの、あるアイデア(←あくまで自分のもの)が反復的に出現し、「気にしまい」、「考えまい」と努力しても、努力すればするほど心に強く迫り、考えることを止められない現象。
     このアイデアが思考様式ではなく、主に情動面に現れる状態を恐怖症というが、臨床上見分けることは困難である。
     強迫思考は強迫性障害の主症状であるが、うつ病・統合失調症・人格障害・脳の器質的障害などでもみられる
    ・作為思考(させられ思考)
     自分のアイデアであるにもかかわらず、他人によって考えさせられているという被影響感を体験する現象。
     原因は自我意識の能動性の希薄化で、統合失調症に比較的特異性が高い症状である
    ・支配観念
     特定の感情に伴ってあるアイデアが出現し、心の中に存続してとどまった状態。うつ病での自殺企図などがこれにあたる

    □思考内容の異常(妄想)
     概念: 異常な確信に支えられた訂正不能な考え
     分類: 出現様式により、一次妄想(真性妄想) vs. 二次妄想(妄想様観念)
    ・一次妄想…発生機序を心理学的背景から了解できない。
               主に統合失調症でみられる
    ・二次妄想…発生機序を心理学的背景から了解できる。
    アルコール依存症における嫉妬妄想や躁病の誇大妄想etc.
    ○感情の異常

    □状況にそぐわない感情

    ・爽快気分
     気分が高揚し、晴れやかな状態で、通常は意欲の亢進を伴う。
     躁病(気分障害)でみられる他、脳の器質的障害、一部の薬物中毒、統合失調症などでもみられる
    ・抑うつ気分
     気分が重く、憂鬱な状態で、通常は意欲の減退を伴う。
     うつ病でみられる他、脳の器質的障害、統合失調症、一部の人格障害、神経症性障害、外傷後ストレス障害などでもみられる
    ・多幸
     何となく楽天的で、機嫌がよい状態で、通常は意欲の亢進は伴わない。
     周りから見ると、内容がなく、いかにも浅薄な印象を受ける。
     痴呆を呈する疾患でみられる他、一部の薬物中毒でもみられる
    ・児戯性爽快
     子供のように朗らかな感情。
     周りから見ると、内容がなく、いかにも浅薄な印象を受ける。
     統合失調症の慢性期にみられる感情の平板化などがこれにあたる
    気分変調 気分が不安定で、急に不機嫌になったり、逆に上機嫌になったりする現象。脳の器質的障害、一部の人格障害などでみられる

    □感情の興奮性の異常

    ・情動麻痺
     天変地異などの突発的な大事件を体験した後に、何も感じなくなった状態
    ・感情鈍麻
     本来であれば何らかの感情を引き起こすような外界刺激に対して、喜怒哀楽を感じなくなる状態で、結果として、自閉や身だしなみの乱れ、摂食障害などが起こる。
     典型例は統合失調症の慢性期であるが、脳の器質的障害でもみられる
    ・情動失禁
     感情の起伏自体は正常であるが、生じた喜怒哀楽の感情が簡単に漏れてしまう状態のこと。
     脳梗塞などの脳血管障害に好発する
    ・両価性
     同一の対象に対して、相反する感情を同時にもった状態のこと。
     典型例は統合失調症

    ○意欲の異常
    ・意欲の亢進
     興奮状態に陥るため、じっとしていられなくて、次々に行動を起こす(心迫)。
     心迫は、躁病(気分障害)の際にみられる行為心迫(行為の発生が了解可能)と、統合失調症における緊張病性興奮の際にみられる運動心迫(行為の発生が了解不能)に分類される
    ・意欲の減退(意志の障害)
     うつ病(気分障害)でみられる制止(意欲を行動に移す際の障害で、動作が緩慢になる)と、思考途絶の際に見られる途絶(意志の障害で、行動の突然の停止がみられる)とに分類される
     昏迷 意識清明であるにもかかわらず、意欲が極端に低下したために、外界刺激に全く反応しなくなった状態

    ○自我意識の異常
    ・離人症
     自我意識の能動性が失われたために、自分の知覚・感情・行為などについて現実感が湧いてこない状態。
     周囲のものがベールで覆われたように感じられるとともに、自分が自分でないような感覚に陥る。
     神経症性障害・うつ病・統合失調症などの種々の疾患でみられる他、健常人でも疲労の極限状態ではみられることもある
    ・行為体験(させられ体験)
     自分が考えるのではなく、他人によって考えさせられているという自我意識の能動性
    関連記事




    [ 2013/01/04 16:00 ] 精神看護 | TB(0) | CM(0)
    コメントの投稿













    管理者にだけ表示を許可する
    看護学生相談の部屋
    掲示板です。悩みや質問など、みんなで解決できますように。
    検索
    google
    rakuten


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。