唾液腺疾患 看護学生嘆きの部屋

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    唾液腺疾患






    <唾液腺疾患>

    ○唾石症 sialolithiasis
     腺体内or排出管内の炎症産物や異物を誘因とする石灰沈着物のこと(主成分はリン酸Ca)
     中年以降の男性に好発するが、漿液腺である耳下腺に起こることはまれで、粘液腺である舌下腺or混合腺である顎下腺に多く発生する
    症状:摂食時の唾液流出障害に伴う突発性腫脹、唾仙痛などで、食後30分程度でこれらの症状は自然消退する
    診断:X線にて小円~長円形の石灰化物が確認されるが、多くの場合触診にて硬固物として触れることができる
    治療:導管の出口に近い小形の唾石など自然排泄を期待できるものに関しては経過観察とするが、通常は摘出術を施行する。腺体外導管の唾石に対しては唾石の単純な摘出のみであるが、腺体内の唾石に対しては腺体とともに摘出する場合が多い

    ○口腔乾燥症 xerostomia
    唾液の分泌不全による。
     Sjo¨gren症候群の1症状として出現したり、放射線治療後の合併症として起こったりすることが多い。
     唾液のもつ多彩な作用が著しく低下するため、舌乳頭の萎縮、味覚障害、粘膜平坦化、多発齲歯、咀嚼・嚥下・発語の障害などの症状が認められる。

    唾液腺の炎症

    ・唾液腺導管炎
     剥離性異物、唾液塞栓、膿栓唾石症に伴う感染などが引き金となって、口腔内常在菌が排泄管から逆行性に感染を起こす
     症状: 導管開口部の発赤・腫脹・排膿、自発痛、圧痛、特に摂食時の疼痛+排唾後の軽快etc.
     診断: 導管開口部圧迫による膿汁分泌、唾液腺造影による導管の不規則拡張
     治療: 抗生物質・NSAIDsの全身投与、導管の洗浄消毒

    唾液腺炎

    ・急性唾液腺炎
     耳下腺、顎下腺に好発
     原因: 開口部・導管からの感染、唾石などの異物、隣接組織からの炎症の波及、腹部消化管などの大きな手術後、全身抵抗力の減弱、脱水、唾液分泌低下などが原因。起炎菌はグラム陽性球菌によるものが大多数
     症状: 急激な唾液腺の有痛性腫脹・発赤・熱感、唾液分泌異常、開口障害、全身倦怠感、発熱、耳痛、蜂窩織炎etc.
     治療: 全身的な抗生物質投与、局所冷庵、経導管洗浄、(膿瘍形成時は)切開・排膿

    ・慢性唾液腺炎
     顎下腺に頻度が高く、耳下腺にもみられる
     原因: 急性唾液腺炎からの移行、唾石症に併発
     症状: 唾液腺の持続性腫脹、慢性導管炎の併発、軽度の疼痛、唾液腺部の不快感、唾液腺の硬化etc.
     治療: 原因の除去、抗生物質投与、場合によっては唾液腺摘出などの外科処置を行うこともある

    ・急性流行性耳下腺炎 mumps
     小児に好発。
     季節的には春に多い
     原因: 接触感染or唾液による飛沫感染
     症状: 2~3週間の潜伏期の後、唾液腺(主に耳下腺)の腫脹を呈する。
        腫脹に先立って、軽度発熱、全身倦怠感、頭痛、下顎後方の圧痛などの前駆症状を呈する。
        耳下腺部の自発痛・圧痛を伴い、特に顎運動、唾液分泌時に疼痛が激しい。
        腫脹は3~4日で最高に達し、片側から両側性に拡大する。
        発熱、倦怠感など全身症状はあるが、一般に予後は良好で、1~2週間後解熱、腫脹は消退する
    合併症:主に成人患者で起こる急性睾丸炎、卵巣炎、膵炎、脳脊髄炎、涙腺炎、甲状腺炎などがある
     診断:抗ムンプスウイルス抗体↑、発病初期の血中アミラーゼ↑
     治療:局所冷庵、抗ウイルス剤投与、γ^グロブリン製剤の投与

    ・慢性硬化性唾液腺炎
     唾液腺の両側性硬結を呈する疾患。本態は間質性炎症であるが、1年~数年の経過で一見腫瘍塊様を呈するため、Ku¨ttner腫瘍ともよばれる
     疫学: 顎下腺に好発。青年男子に多い
     症状: 唾液腺の両側性無痛性の腫大・硬化
     診断: 67Gaシンチにて高度の取り込み
     治療: 有効な治療法はない。顎運動障害などを引き起こす場合には、摘出を行うこともある

    ・シャーグレン症候群
     分泌腺に対する自己免疫疾患で、更年期の女性に多く発生する
     症状:腺症状として乾燥性角結膜炎と口腔乾燥があり、これらは診断基準に含まれている。
        また、皮疹(環状紅斑・高γグロブリン血症性紫斑病)、呼吸器症状、腎障害(間質性腎炎・遠位尿細管性アシドーシス)、リンパ病変(B細胞性悪性リンパ腫の合併が多い)、関節痛・関節炎、Raynaud's現象などの腺外症状が合併してみられることが多い
     診断:涙液分泌検査(ローズベンガル試験・シャーマー試験)、唾液分泌検査(ガム試験・サクソン試験)、唾液腺造影におけるapple tree sign、抗SS-A抗体/抗SS-B抗体の検出など
     治療:口腔乾燥には対症的に人工唾液。
        その他、ステロイド、NSAIDs、去痰剤、ビタミン剤(ビタミンB群)、唾液腺ホルモン剤(パロチン)などの投与

    ・ミクリッツ病 涙腺、
     唾液腺の同時両側性腫脹で特有の顔貌を呈し、涙腺、唾液分泌減少、口腔乾燥を来す原因不明疾患。  
     シャーグレン症候群と同種疾患とされるが、男性例も多い。
     ステロイド内服が著効する

    ・ヘールホルト症候群
     ブドウ膜耳下腺熱ともいわれ、サルコイドーシスの一型で、ブドウ膜炎、耳下腺腫脹、発熱を特徴とする疾患


    ・小児反復性耳下腺炎
     反復性耳下腺腫脹を来す疾患で、腺が破壊され点状造影像を呈する。
     男女比は2:1で、好発年齢は4~10歳。
     緑色レンサ球菌など口腔内常在菌による末梢導管を中心とした慢性炎症で、その急性増悪によって反復腫脹する。
     急性増悪期に起炎菌に感受性のある抗生物質を投与し、腺破壊をできるだけ作らないようにするとともに、唾液分泌を促進させ、自浄するように図る(導管内洗浄作用)。
     ワクチン療法も試みる

    唾液腺の上皮性腫瘍

    ○腺腫

    ・多形性腺腫
     いわゆる"混合腫瘍"で、唾液腺腫瘍の中で最も頻度が高い。
     良性ではあるが、時々再発がみられる。
     組織像を見ると、上皮性の成分と類粘液様・粘液様・軟骨細胞様の成分が混在して認められる。
     臨床像は、単発・実質性・無痛性の腫瘤をなす。
     治療は腫瘍の完全摘出により行われるが、その際には腫瘍被膜を残さぬよう注意しなければならない。

    ・単純性腺腫
     上皮系の腫瘍細胞が、腺組織様の規則的パターンを示すもの。
     良性で、再発は少ない。
     腺様リンパ腫(ワルチン腫瘍)や好酸性腺腫(オンコサイトーマ)などがここに含まれる。
     腫瘍の全摘出により予後は良好である。

    ・粘表皮腫
     扁平上皮・粘液分泌細胞および中間型の細胞の存在を特徴とする腫瘍。
     低悪性のタイプから高悪性で予後不良のタイプまでさまざまである。
     局所浸潤性がある上に、時に転移も起こす。
     治療としては多形性腺腫に準じた腫瘍の完全摘出が行われる。

    ・腺房細胞腫
     唾液腺の漿液性分泌細胞に似た円形or多角形の腫瘍細胞が、層状~房状に配列する。
     良性・再発性のものから軽度悪性のものまである。
     ほぼ全年齢層に見られ、女性に多い。

    癌腫

    ・腺様嚢胞癌
     特徴的な蓮根の切り口様~篩状の組織所見を示す、浸潤性で悪性の腫瘍。
     小唾液腺・顎下腺に好発し、50歳前後の女性に多い。
     局所浸潤性で神経鞘に沿って発育する傾向を有する。

    ・腺癌
     管腔様~乳頭様腺構造をなす悪性の上皮性腫瘍。
     再発・遠隔転移が多く、予後不良である。

    ・類表皮癌
     角質を形成する細胞or細胞間橋をもつ細胞からなり、扁平上皮癌とほぼ同義に用いられている。
     発生率は低い。

    ・未分化癌
     分化度が非常に低くて、局所浸潤性・遠隔転移性に富む、高悪性度で予後不良の上皮性腫瘍。

    ・悪性混合腫瘍
     多形性腺腫に発生した癌で、きわめて予後不良である。
     60歳代にピークがあり、女性にやや多い。耳下腺に多く発生し、術後顔面神経麻痺を合併しやすい。
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