腎機能検査 看護学生嘆きの部屋

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    腎機能検査






    <腎機能検査>

    ○クリアランス試験

    ・腎血漿流量(RPF)
     糸球体で100%濾過され、しかも尿細管で分泌されるパラアミノ馬尿酸(PAH)のクリアランスに等しい。
     正常値は650~700ml/分
    ・腎血流量(RBF)
     上記のRPFを 1-Ht で割ったもの。正常値は1,200ml/分
    ・糸球体濾過量(GFR)
     糸球体で100%近く濾過され、尿細管で再吸収も分泌もされないクレアチニンのクリアランス(Ccr)が臨床的には用いられる。
     正常値は100ml/分を超える程度であるが、加齢とともに低下する
    ・糸球体濾過率(FF)
     腎臓を通過した血液の何%が濾過されたかを示す数値で、GFR/RPFで求められる。
     正常値は約20%
    ・Fishberg尿濃縮試験
     朝一番尿・二番尿・三番尿を1時間おきに採取し、その尿比重を調べる。
     正常では、少なくともそのうちの1つで比重が1.025以上になるはずだが、Henleループの対向流機序やADH作用に問題がある場合には尿の濃縮が起こらない
    ・Fishberg尿希釈試験
     大量の水負荷を行った後に、尿を採取すると、正常では比重が1.004以下となるが、尿希釈能には加齢による変化もあるため、臨床的意義は少ない
    ・PSP排泄試験
     本来は近位尿細管の機能検査であるが、その15分値は腎血漿流量(RPF)と相関関係がある。
     しかし、RPFはPAHクリアランスで測定できるので、最近はあまり行われない
    ・尿細管性蛋白尿の検出
     正常では糸球体でいったん濾過されてから、近位尿細管でほとんどすべて再吸収される、β2-ミクログロブリンなどの低分子蛋白の検出を行う。
     ただし、これだけではoverflow型の蛋白尿との鑑別はつかない
    ・NAG
     NAG(N-acetyl-β-D-glucosaminidase)は近位尿細管上皮細胞に局在するリソソーム酵素で、尿中の排泄量増加は尿細管壊死を表す


    ○尿量と排尿の異常
    ・正常値
    尿量の正常値は0.5~2L/日、尿浸透圧の正常値は50~1,400mOsm/Lである。
     また、臨床でしばしば測定される尿比重の正常値は1.002~1.004である。
    ・乏尿・無尿
    1日尿量が400mlを下回った状態を乏尿、100mlを下回った状態を無尿と定義する。
    乏尿の原因は、
      ①腎臓に入る血流量が減少した場合(腎前性乏尿)
      ②腎臓の糸球体や尿細管が壊れた場合(腎性乏尿)
      ③尿管が閉塞した場合(腎後性乏尿)
     以上の3つに分けられる。
     一方、無尿の原因は大半が腎後性である。
    なお、膀胱まで到達した尿が何らかの理由で排泄できない状態は、尿閉とよばれ、導尿の結果から腎後性乏尿と鑑別される。
    ・多尿
    1日尿量が2.5Lを超えた場合を多尿と定義する。
     原因としては、水利尿(濃縮力障害)と浸透圧利尿がある。
    ・頻尿
    厳格な定義はない。
     原因としては、
     ①多尿、
     ②膀胱萎縮や骨盤内腫瘍による膀胱の圧迫、
     ③前立腺肥大・膀胱炎による後部尿道・膀胱の刺激症状、
     ④心因性の頻尿があげられる。
    ・夜間尿
    原因としては、多尿および頻尿(ただし、心因性の場合は除く)の他、尿濃縮力が不十分となる慢性腎不全の初期などがあげられる。
    ・排尿痛
    一般に、排尿初期痛は前部尿道炎を、終末時排尿痛は急性膀胱炎を、排尿後痛は膀胱結核or膀胱周囲炎を示す徴候である。

    ○尿の性状に関する異常
    ・尿沈渣
     ・上皮細胞および円柱はネフロン疾患を意味する(泌尿器科疾患では出現しない)
     ・赤血球・白血球はネフロン疾患だけでなく、泌尿器科疾患でも出現する
    変形が目立つ場合はネフロン疾患、変形が目立たない場合は泌尿器科疾患の可能性が高い
    ・血尿
     赤血球を異常に多く含む尿
     検査:通常は試験紙法。赤血球の遊離するペルオキシダーゼを利用した測定法で、きわめて感度が高い。
        ただし、ヘモグロビン尿・ミオグロビン尿で偽陽性※になり、ビタミンCなどの還元物質が大量に存在すると偽陰性になる
        ※ヘモグロビン尿…血管内溶血をきたす発作性間血色素尿症などでおこる
        ミオグロビン尿…横紋筋融解症などでおこる
      (ヘモグロビン・ミオグロビンとも腎毒性があり、急性腎不全を引き起こす可能性がある)
     原因
      ①腎実質由来のもの(糸球体腎炎など)、
      ②腎盂より末梢の尿路由来のもの(腎盂腎炎・膀胱炎などの炎症、尿路結石、腎細胞癌・膀胱癌などの悪性腫瘍)、
      ③腎血管病変によるもの(腎動静脈瘻、腎静脈血栓症、Nutcracker現象など)
    ・蛋白尿
     150mg/日以上の蛋白の排泄
    検査:
     ・スルホサリチル酸法
      スルホサリチル酸による蛋白の沈降反応を利用した検査で、感度がきわめて高い
     (正常範囲の蛋白排泄でも陽性になることがある)が、混濁尿には使えない。
      また、X線造影剤・トルブタマイド・ペニシリンの存在下で偽陽性を呈し、
      強度のアルカリ尿下で偽陰性となる
     ・試験紙法はTBPEの呈色反応を利用したもので、上の方法に比べて感度は劣るが、
      きわめて簡便に行える検査で、混濁尿に対しても使うことができる。
      また、アルカリ尿で偽陽性を呈し、
      Bence Jones蛋白で偽陰性(←グロブリンに反応しない)となる
    原因:
     ①機能的蛋白尿
     (激しい運動後、精神的興奮後、思春期に多い起立性蛋白尿など)、
     ②糸球体性蛋白尿
     (ネフロ―ゼ症候群、糸球体腎炎、膠原病、糖尿病、薬物中毒などによるサイズバリア・チャージバリアの喪失)、
     ③尿細管性蛋白尿
     (Fanconi症候群やカドミウム中毒など、近位尿細管障害をきたす疾患)、
     ④腎前性蛋白尿
     (oxerflow型;ミオグロビン・ヘモグロビン・Bence Jones蛋白などの血中濃度が高すぎるため)
    選択性:
      ・選択性が高い=分子量の小さい蛋白は通すが、大きい蛋白は通さない
      ・選択性が低い=分子量の小さい蛋白も大きい蛋白も通す
    ・膿尿・細菌尿
    膿尿は沈渣中に多数の白血球が存在する病態で、細菌尿は尿中に多数の最近が存在する病態をいう。
     膿尿は腎・尿路系感染症or腎炎(急性糸球体腎炎・急性間質性腎炎・ループス腎炎など)でおこるが、細菌尿がみられるのは前者のみで、後者では無菌性膿尿を呈する
     
    ○非蛋白窒素
    ・血中尿素窒素(BUN)
    血液中に尿素の形で存在する窒素の量を表したもので、非蛋白窒素の最も重要な指標で、
     正常値は8~20mg/dlである。
    BUNが上昇する病態としては、
     ①糸球体濾過量(GFR)の低下、
     ②尿素サイクルの促進
     (蛋白質の過剰摂取あるいは、消化管出血・高熱・ステロイドなどによる蛋白異化亢進)、
     ③尿細管での再吸収の促進
     (脱水・利尿薬投与による細胞外液の減少あるいは、閉塞性尿路疾患による尿素の尿細管での長期滞在)などがあげられる。
    一方、BUNが低下する病態としては、
     ①尿素サイクルを回せなくなる重篤な肝機能障害、
     ②細胞外液増加による希釈(妊娠時、SIADHなど)があげられる。
    ・クレアチニン
    血清クレアチニン(Cr)値は、
     ①糸球体濾過量(GFR)低下時、
     ②横紋筋融解症で上昇する。
     一方、筋ジストロフィーや多発性筋炎などの筋肉が減少する疾患では、血清クレアチニン値・尿中クレアチニン値はともに低下する。

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    [ 2013/01/03 20:00 ] 検査 | TB(0) | CM(0)
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