細菌感染症・腸炎 看護学生嘆きの部屋

    看護学生がんばれ!看護師国家試験対策。隣地実習対策。解剖生理、病態生理。検査、基礎看護から各論まで。資料満載です!

    ホーム > スポンサー広告 > 細菌感染症・腸炎ホーム > 消化器 > 細菌感染症・腸炎

    スポンサーサイト






    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。




    [ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

    細菌感染症・腸炎






    <細菌感染症>

    ○サルモネラ菌
     生卵の経口摂取による。
     最近増加傾向にある。
     治療は脱水に対する輸液以外は特に必要ないが、ニューキノロンの投与を行うこともある。

    ○大腸菌

    ・毒素原性大腸菌
     海外旅行中に水道水を飲んで下痢をおこす時(Traveler's diarrhea)の起炎菌。
     エンテロトキシン(グアニリン類似物)を産生し、軽症例が多い。
     治療は基本的に不要だが、重症例ではニューキノロン投与も。

    ・腸管出血性大腸菌
     代表菌は-157。
     赤痢菌と同じ志賀毒素を産生し、血管内皮細胞破壊を引き起こす結果、溶血性尿毒症症候群(HUS;急性腎不全・溶血性貧血・血小板減少症)や脳症を呈する。
     治療はホスホマイシン投与により行われるが、大腸全摘が最終的に必要となるケースもある。

    ・MRSA
     院内感染・日和見感染の起炎菌として重要。
     腸炎の他、肺炎なども引き起こす。
     治療はバンコマイシンによる。

    ・エルシニア
     家畜・鶏・犬を介して感染する。
     リンパ節が主病変で、回腸末端~盲腸が冒されやすい。
     慢性化すると、クローン病に似た臨床症状を引き起こす。
     治療にはアミノグルコシドなどが使われる。

    ・カンピロバクター
     生の鶏肉から感染する。
     主に小腸が冒される。
     ギランバレー症候群の原因ともなる。
     Skirrow培地によって菌の同定を行った上で、エリスロマイシンによる治療を行う。

    ・結核菌
     回腸末端~上行結腸が冒されやすい。
     クローン病と類似した組織像を呈するため、鑑別が非常に重要である。
     クローン病と誤って、ステロイド治療を開始すると、腸結核に対しては悪影響をもたらすからである。

    ・腸炎ビブリオ
     菌がヒトの体内で生き続けて、毒素を出すタイプ(生体内毒素型)の細菌。
     海水中に生息し、近海で採れた生魚から経口感染する。
     夏に頻発し、細菌性食中毒の中で最も多い。
     通常2~5日で回復するが、肝硬変の患者に感染した場合には、肝で菌が殺菌されずに全身性に広がって、重症化することがある。

    ※食中毒
     食餌中に含まれる毒素によって下痢などの下部消化管症状が引き起こされることをいい、腸感染症の概念とは一致しない。起因菌として、重要なのは
      ①腸炎ビブリオ(生体内毒素産生型)、
      ②ブドウ球菌(生体外毒素産生型)、
      ③サルモネラ菌(細胞侵入型)、
      ④カンピロバクター(細胞侵入型)、
      ⑤病原性大腸菌O-157(生体内毒素産生型)などがあげられる。
    ---------------------------------------------------------------------------------------------------------
    ○ウイルス性胃腸炎

    ・サイトメガロウイルス(CMV)
     日和見感染の原因ウイルスとして重要。
     胃腸炎の他、肺炎・肝炎なども引き起こす。胃炎では地図状のびらんを形成する。
     ガンシクロビルにより治療が行われる。
    ・Epstein-Barr(EB)ウイルス
     胃炎の原因ウイルスとなり、CMV同様、地図状のびらんを形成する。
     日本人の胃癌の約10%に関係しているといわれている。
    ・エンテロウイルス
     ポリオウイルス・コクサッキーウイルス・エコーウイルスなど。
     腸炎の原因ウイルス。
    ・ロタウイルス
     腸炎の原因ウイルスで、嘔吐・水様性の下痢・発熱をきたす。
     咳嗽・鼻汁・中耳炎などの上気道炎症状を伴うことが多い。
    ・ノーウォークウイルス
     胃腸炎の原因ウイルスで、冬季に散発性or集団発生することが多い。
     悪心・嘔吐・下痢・微熱・筋肉痛・倦怠感・腹痛・めまいなどの症状を呈する。
    ・小型球形ウイルス (SRSV)ノロウィルス
     生がき摂取後の水様下痢の原因ウイルス。
     感染したヒトの糞便や吐瀉物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染する。
     衣服や寝具、家庭用品、家具などの表面で数週間生存することができる。
     感染経路の遮断には手洗いや器具の洗浄が必須
    ------------------------------------------------------------------------------------------------------------
    ○抗生物質起因性腸炎
     抗生物質投与に伴っておこる腸炎。菌交代現象によるものと考えられている。

    腸炎の種類
    ・偽膜性腸炎
     原因菌は、嫌気性菌のクロストリジウム・ディフィシル
     検出のためには、Bartlett法による嫌気性培養を行わなければならない。
     リンコマイシン・クリンダマイシン・ホスホマイシンなどの抗生物質によって誘発される。
     治療にはバンコマイシンしかない。
    ・急性出血性大腸炎
     原因菌はクレブシエラ(Klebsiella oxitoca )。
     ペニシリンやセファロスポリンによって誘発される。
     治療:本症を誘発している抗生物質の投与中止が何よりも重要。
        その後、バンコマイシンなどの投与が行われる。
    ----------------------------------------------------------------------------------------------
    ○寄生虫感染症
     アニサキス サバ・サンマ・イカなどの生魚に含まれており、胃腸炎を引き起こす。
     腸炎の場合、小腸の好酸球性肉芽腫と消化性潰瘍or腫瘍に類似する症状を特徴とする。
     赤痢アメーバ 海外旅行時に起こりやすく、同性愛者間の性交渉で媒介されるといわれており、現に若い人で直腸に発生することが多い。
     所見は潰瘍性大腸炎と酷似し、生検組織による原虫の検出をもって診断が行われる。
     メトロニダゾールにより治療される。
    ---------------------------------------------------------------------------------------
    ○放射線照射性腸炎(radiation-induced enteritis)
     泌尿器や産婦人科領域における腹腔内悪性疾患に対する放射線治療の晩期合併症。
     病態:血管や結合組織への照射により虚血と線維化が生じた結果、腸管障害をきたす。
     症状:下血、渋り腹、下痢など。
     治療:完全に有用な治療法は今のところない。
    関連記事




    [ 2012/12/27 22:00 ] 消化器 | TB(0) | CM(0)
    コメントの投稿













    管理者にだけ表示を許可する
    看護学生相談の部屋
    掲示板です。悩みや質問など、みんなで解決できますように。
    検索
    google
    rakuten


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。